自信や自己評価という物がどうして自分には足りないのだろうか?
という方は、オレの個人的な話しでも読んで参考にしてくれたらうれしい。
自信があるヤツってモテるってよく聞くんだけど、根拠の無い自信があるヤツっているよね。
いわゆる自己評価の高いヤツ。
根拠のない自信があって自己評価の高いヤツって、あんまり好ましくないヤツだっていう文脈で語られがち。
だけど、根拠の無い自信って実は良いんじゃないかと、オレなんかは思っている。
むしろうらやましいとさえ思う。
普通なら根拠のない自信などはダメだ、根拠ある自信を身につけられるようにしよう!
みたいな話しになるかもしれないがオレは、それは少し違うと思っている。
根拠のない自信と言われるものは自己肯定感だから。
生まれながらにかどうかは知らんが、少なくとも物心がついた時には、もう既に根拠のない(ように見える)自信を持っている感じのヤツは学校に存在した。
たぶんどこの学校でもそういったヤツはいるのだろう。
自信ってのはオレの個人的な意見では単なる幻想だと思っているんだが、でもやっぱり明確な線引きは無いにしても、自信があるヤツとか無いヤツが存在するわけだ。
さて、ところで自信というのは何なのであろうか。
自信の要素の大事な方、自己肯定感
自信(要は自己評価ってことだと思うけど)は大きく分けて
- 自己肯定感
- 自己効力感
の2つに分けられるそうだ。
自己肯定感は読んだままの意味だが、自己効力感ってのはなんなんだ?
自己効力感は自分の能力を認めている、信じられるっていう意味らしい。
能力って言うぐらいだから「人より優れていると信じられる」みたいな意味があるのだろう。
人より劣っているって思っているヤツは人より優れている部分の確認をしていけば、自己効力感は生まれてくるんじゃないかと思う。
だが、オレがモヤモヤしているのはソコでは無いなと思う。
人より劣っているのが原因で自信が無い人は、能力の部分を磨いた方がよいと思うんで、以下の文章読むよりも自分磨きの方を優先してくれ。
自分磨きを少しずつでもやれば、確実に自己効力感は高まる。
さて、オレのモヤモヤはどっちかというと、自己肯定感の方だ。
たぶんこっちの方が大事なんじゃないのか?と思っている。
要するに、ありのままの自分の事が好きかってことだ。人よりも優れていなくても、お金もルックスも持っていない、無い無い尽くしでも自分を好きだと言えるか?
自分の事好き?
オレは二十代くらいまでかなり自分に自信が無かった。
今でも全然無いんだけど、昔は全く、全然、これっぽっちも自信が無くて、よくわからない自信のなさ? 劣等感? の様なものを感じていたものだ。
この感覚はべつに勉強が出来ないとか、女にモテないとか、得意なスポーツが無いとか、ルックスが良くないとか、お金がない、とかような
”人との比較によって劣っている感覚”では無かったと思っている。
実際いまでもこれらは改善していない(改善しろよ)。
このなんとなくモヤモヤした自信の無さというか、劣等感の様なものが、自分に対する低い評価(自己評価が低い)から来ている、ということに気付いたのは高校生になってからだった。
自己評価の低さは自信を生まない
オレの行っていた高校は人数が多く、色んな地域の中学から自分とはかなり違った環境で育ったヤツがたくさん来ていてとても新鮮だったのを覚えている。
そんな高校で出会った友人の中に本を沢山読んでいるヤツがいて、けっこう変わったヤツだったんだが、
そいつがこうオレに言った。
「なんでお前はそんなに自己評価が低いの?」
ヤツの言っている事はこういう事だ。
「特別頭が悪いわけでも、ルックスが悪いわけでも無いのに、なんでそんなに自分の事が好きじゃないの?他にいくらだってバカもブサイクもいるだろ?周りをみろよ。顔も性格もゲスなヤツが腐るほどいるだろ。中谷美紀みたいな(昔はオレも中性的なキレイな顔だった)キレイな顔してるクセにさ。むしろヒエラルキーで言えば上位に行けるだろ?」
これを読んでくれている人も、きっと一度は友達から自分のことを褒められた事があるだろう。
その時にどう感じただろうか。コイツ何おかしなこと言ってんだ?と思わなかっただろうか。
こんな事を正面切って言ってくるヤツには初めて出会ったので、何だか面食らってしまった。
面と向かって他人から褒められるような評価されるなんてことはほぼ皆無だったから。
しかし、確かになんでオレは自己評価が低いんだろうと思った。
他の人間と自分を比べる事などあまり無かったし、たぶん無意識にムダなことだと思っていたのかもしれない。
「劣等感を持つ正当な理由なんてお前には無いだろ?」
とその友人は言いたいのだろうが、この時点ではあまり腑に落ちていなかった。いろいろ考えたんだけど劣等感を持つ理由がよくわからかったのだ。
腑に落ちてはいないが、高校の友人からそこまでダメでは無いという評価を頂いた(少なくともその友人からは)オレは、もう少し自信持っても良いんじゃないかと思った。
人よりも優れているところを見つけて、少し気持ちの持ち方を変えていこうと考えたのだ。
しかし、
他人との比較なんかをして人よりも優れているところを確認するような作業を繰り返しても、オレの自己評価の低さが高まることはなかった。
なんで?って思うよね。
オレは思ったよ。
普通に考えれば、「人よりも優れている所がそれなりに見つかれば、自分の評価って自分の中で上がるもんじゃないか?」って思っていた。
それがなんかやっぱり違うんだよね。
人との比較をして自分の優位点を見つけても自己肯定感は上がらない
自己評価の低い人ならこの気持ちを良くわかると思うが、
人との比較をして根拠を見つけて自信を付けようと思っても、根本的な自己肯定感というのはほとんど変化しない。
むしろ悪い点も見えてきて、やっぱりオレはダメなのかな、なんていう気さえしてくる。
自己肯定感ってのは大工さんみたいなもので、優秀な大工さん(自己肯定感が強い)なら建築材料(人と比べたときに自分が優れている所)があれば大きい建物(自信)を作れる。
見習大工さん(自己肯定感が弱い)は建築材料がたくさんあっても、大きい建物は作れない。
自己肯定感はしっかりとした大きな自信には必須なモノなのだ。
それじゃどうしたら良いの?っていうことなんだけど、良い方法がある。
まずは自分の事を知る
「自分の事なんかわかっとるわ!」
と思った人もいるかもしれないが、これが意外と解っていない。
上にも書いたが、オレの自信の無さは自己肯定感が低い事から来ていて、なおかつ能力の優劣を比べてもあまり意味がない、ということに気が付いたのは大人になってしばらく経ったときだ。
ずいぶん回り道をしてしまった。
もちろん、自己肯定感はあるけど、人に対する劣等感があって自信がないっていう人は冷静な比較と、スキルその他の改善で自信がつく可能性は非常に高いと思う。
もう優秀な熟練大工が味方になっているのだ。全然心配する事はない。
やれば出来る。
他人との比較をしてもムダと気づくのが遅いのは、オレがバカだったから、と言われれば返す言葉も無いが、自分の気持ちなり性格なりを冷静に分析出来るヤツって少ないんじゃないかと思う。
これをもっと早く知っていればなぁと思ったりしている。
そうしたらそれに向けての対策をすることがもっと早くから出来たのにって。
自分の事を知るにはどうしたら良いか
頭が良く冷静で、腹を割って話せる親友と呼べるようなヤツがいれば、その親友と、とことん色んな事を話すのはオススメだ。
俺の場合は本を読むのが好きな友達がいてヤツからずいぶんと核心を突くような言葉をもらった。
オレはこの友人に心の内面の告白(恋愛の告白じゃないよ)を100時間じゃきかないくらいやっていると思う。
金でも払わないといけないな。
あとは本をたくさん読むのも役に立つ。
人間の根本的な悩みというのは既に色んな人が考察したり解決法を出したりしている。
でもそれで自分についても解決かというと、そうでも無い事のほうが多いから厄介だが、自己環境の分析にはとても役に立つ。
とにかく
本を読め、ホントに役に立つ。
まぁ、専門家は書くことが難しくて読みたく無くなるんだが、興味ある人は難しめの本も読んでみると良いと思う。
あとは話せるプロに頼ること。
要するにカウンセラーのとこに行くってことだ。
メンタル系の知識を持っている経験豊富なプロはやっぱり良いアドバイスをくれるものだ。
自己分析の方法なんかもうまい感じで教えてくれるし。
金はかかるが最短で自分を知る事が出来るだろう。
難しい本なんかいちいち読んでられないし、夜中じゅう語り合えるヒマな友人など、この年になってはいるわけ無いという人にはオススメだ。
だが、カウンセラーとの相性って非常に大事なので色んな人がいると思ったほうが良い。何人か知ってるけど、これでよくカウンセラーしとるなと思うような人もいる。
そういうときは迷わず
「チェンジで」
って言ってやろう!
ソッチ系の店じゃないから無理かも(笑)。だが、少なくともチェンジの意志は伝わるはずだ。
自己肯定感の少ない人というのは、合わないカウンセラーにすらも気を遣ってしまって、言い出せないような事がある。
「いったい何の為に金払ってるんだ?オレは」って事にならない様にしたい。
もうそこは割り切って、他の人に変えてくださいってシンプルにいこう。
お互い仕事だと思った方がよい。
これは人生の転機なのだ、これを上手くやれば人生変わると思ってちょうだい。
自己肯定感の低さに対する特効薬はこれ だと思う。。
マジで効くと思う(オレ調べ)んだけど、なんかちょっと恥ずかしい。
それは、愛されること。
いろんな本にも結局はそういうことが書いてあるし、経験上これが特効薬だと思う。
「自分のことも愛せないのに人から愛されるわけない!」
って思っている人は大きな間違いだと思うよ、本当に。
人から好かれるには、まず自分の事を好きになろう!
みたいなのが、間違ってるとは言わないが、それは非常に難しいだろとオレは思う。
「自分を好きになれないから困ってるんじゃねーか!」
と思うし実際、自分のことが好きでなくても好きになってくれる人は現れる。
愛されるにはどうしたら?っていうのは自信がある人も無い人もみんな悩んでいるところで、人類永遠のテーマなので大いに悩んでみてほしい。
でも、オレが思うに
好きな人には好意を表現して誠実になるってのが良いかなと。好きな人には、ね。
平凡過ぎて、びっくりだな?
結局そう思うに至った理由は色々とあるんだが、今回はスルーで(笑)。
ま、とにかく自己肯定がなかなかできなくても愛されるから大丈夫だ。安心してくれ。
これほ本当の本当だとオレは思ってる。
だが、それにもまず自己分析するのが近道だ、絶対。
そしてもう一つ、有効な方法が。
自分を好きでないのを受け入れる。
その上で、自分の事を好きな人の様に扱う。
要するに一言で言うと自分を大事にしてあげるって事。
自分を好きならどうしてあげたいか、考えてみると良い。
ムリに仕事を長時間させる?行きたくない会合に行かせる?
そんなことは好きな人にはさせたくないだろう。
だから自分を好きな人の気持ちになって自分の事を扱うと良い。
大事にされる感覚を持つと自分の気持ちがよくわかってくる。
「オレってこういうときどうされたいんだ?」って考えるのはスゴク有益だ。
もちろん他人から大事にされない場合もあるだろうから、そういうときは、そんな場所から自分を離してあげるのも重要だ。
最初は自分の事を”大事な大事な、好きな人”と思えないとは思うが、慣れるとそれなりにうまくやれるようになる。
これなら一人で出来るし、金もかからないし、今すぐできる。
かなり有効な方法なので是非やってみてほしい。
まとめ
自分を好きとか、自己肯定感が強いっていう人はそれだけで、ずいぶん違う世界にいる気がする。
いろんなことがプラス思考にできるし、気分も上がってなにやら良い感じになる。
同じ世界に生きているのに不思議だよね。
やたらにプラス思考を勧めてくるヤツはムカつくけど、実際気分が良い人生の方が良いに決まってる。
ま、とにかく自分の価値を認めることは何故か気分が良くなるって、見える景色が違ってくるってのが書きたかったのだ。
ということで、今回は、自信がない、自分が嫌い、でも自己評価を高めたいという話しでした。
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